1. 企業情報
2. メリット・デメリット
3. 用途
4. 安全性について
5. 工事について
6. 契約期間
7. 使用量
8. 料金
9. プラント
10. メンテナンス
11. 緊急時・災害時
12. 上水道について
13. ろ過について
14. 井戸・井戸掘削について
15. お問い合わせ
2019年に株式会社ウェルシィと三菱ケミカルアクア・ソリューションズ株式会社が統合し、純水装置の製造、排水処理、医療用装置なども含め、水処理の川上から川下までトータルで対応ができる総合水処理会社となりました。
統合前の株式会社ウェルシィは地下水飲料化システムのパイオニアであり、全国の1,300件以上で運用している業界のリーディングカンパニーでした。
当社ウェルシィ事業部では、株式会社ウェルシィの業務を継承し、地下水(井水)および工業用水の飲料化に特化してご提案しています。
東日本大震災以降、災害時の事業継続が注目されています。電気・ガスに比べ、水道の全面復旧には長い時間を要すると言われています。一方、井戸は地震の影響を受けにくいことが過去の震災で実証されており、地下水(井水)膜ろ過飲料化システムは災害時のライフライン確保として有効な備えとなります。
災害時などの水道断水時には、近隣住民への飲料水無償提供による社会貢献(CSR)が可能です。近年、ご導入いただいた病院、学校、工場などが自治体や自治会と連携し、「災害時における地下水の供給に関する協定書」を締結する取組みが広がっています。
上水道を単価の安い地下水に切替えることにより、初期投資なく上水道料金の削減が図れます。
地下水(井水)は、夏は冷たく冬は温かい恒温性を持っているため、電気・ガスのエネルギー削減が期待されます。
また、水源を足元から取水するため、ダム建設や長い配管による送水エネルギーがかかりません。
高度な膜処理により、食中毒の原因となるO-157やクリプトスポリジウムなども取り除かれ、除菌された水だけが膜モジュールの中を通ります。一方、水に溶解しているミネラル分は除去されず通過します。
プラントを設置するスペース(一般的なプラントでは駐車場2~3台分程度)の確保が必要となります。
また、地下水(井水)膜ろ過飲料化システムをご導入いただくことにより、一定規模以上の施設においては水道法上の「専用水道」となるため、毎日の簡易水質検査など日々の手間が多少(10分程度)かかります。
一般的に地下水は上水道に比べてミネラル分が豊富なため、ボイラーや配管へスケール(白い付着物)がつきやすくなることがございますので、対策案をご提示します。
工業用水を飲料化している実績がございます。
ただし、水質条件や行政の規制などがある場合がございます。
行政により飲料化を認めている自治体、認めていない自治体がありますが、コンプライアンス面から管轄自治体への確認をいたします。
水道法や、一定規模以上の施設の場合はさらに専用水道の基準を満たすことで可能となります。
当社では全国の1,300件以上で地下水(井水)飲料化の実績がございます。
深井戸は水量水質が安定しており、夏は冷たく冬は温かい(冷たすぎない)美味しい水です。
製造用水、雑用水、医療用水など、使用用途に合わせて処理プロセスを設計いたしますので、ご相談ください。
地下水は地域によって水質は異なり、環境省が制定した「日本の名水」のいくつかに大腸菌が含まれていることは衆知のことで、「おいしい水=安全な水」とは一概には言えません。
地下水膜ろ過システムで使用する地下水は、地層によるろ過や遮水作用などにより、地表からの汚水や生活用水の影響を受けにくいと言われている深井戸から採取した地下水で、それをさらに、高度な膜ろ過処理によって、食中毒の原因となるO-157やクリプトスポリジウムなどの細菌類・原虫類などを除去しています。
工業用水は、事業体により処理方法に違いはありますが、一般的に原水を沈でん処理(一次処理)したものであり、上水道のように飲的となるような浄水処理をしていません。そのため、そのまま飲用水としては利用できませんが、工業用水を水道法に基づく水質基準に適合させるため、高度な膜ろ過処理によって、食中毒の原因となるO-157やクリプトスポリジウムなどの細菌類・原虫類などを除去します。
規模にもよりますが、井戸掘削で2ヶ月、行政申請に1.5ヶ月、ろ過設備設置工事が1.5~2ヶ月で、合計約5~6ヶ月程度です。
断水はありません。
受水槽以降の構造は変わりませんので、ご導入後につきましても使用方法などは変わりません。
工事完了後は水質分析と担当行政対応をおこない、約3週間で給水開始となります。
契約内容に応じて違います。
設備の買取については売買契約となり、別途保守契約を結んでいただきます。
リース契約もしくは地下水浄化サービス契約の場合については最短9年でのご契約が一般的です。
契約期間に関しご希望がございましたら、ご相談ください。
ご契約内容によりますので、個別に対応いたします。
契約終了時に設備の老朽化具合を調査、必要な修繕をおこない、その後も使っていただくお客様が多いです。
事例1) | ある病院では処理能力を増やし、別棟への給水もおこないました。 |
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事例2) | ある商業施設では井戸をもう一本増設し、地下水をより多く供給できるようになりました。 |
事例3) | ある病院では設備と同時に受水槽も入替え、弊社にて一貫した管理をしています。 |
事例4) | ある大学では非常用給水蛇口とPR看板を設置したことで災害対策設備として再注目され、PRに役立ていただきました。 |
契約内容に応じて違います。
基本契約水量が設定されている契約内容の場合、お客様のご使用水量、設備内容、施工条件などにより異なります。
あくまで目安ですが、年間800万円ほど水道料金をお支払いであれば、お得になる可能性がございます。
井戸の有無や水質条件などで大きく異なってきますので、まずはご相談ください。
基本料金は変わりません。
システム故障時には全量が上水道に切り替わりますので、これまで通りの口径でご契約ください。
地下水ご使用分もメーターでカウントするため、下水道料金は現状と変わりません。
お客様の地域、ご使用量により変わってきます。試算しますので、一度ご相談ください。
ご使用水量・井戸の原水水質などによって大きく異なりますが、2割~3割程度削減できているお客様が多いです。
お客様の地域やご使用量により変わってきますので、一度ご相談ください。
ご使用水量やその地域の地下水質により設備内容が異なりますが、一般的には駐車スペース2~3台分(30~50㎡程度)程度です。
通常時はポンプの運転程度ですが、定期的な膜やろ過塔の逆洗運転が騒音の最大値と考えられます。静音タイプのポンプを使用しており、空調等の室外機や車両通行の騒音と大差ございません。
民家が近い場合など、状況に応じて防音カバーなどで対策を講じます。
法定耐用年数15年となります。
税理士によって判断が異なりますので顧問税理士へご相談されることをおすすめいたします。
最長では20年以上使っていただいているお客さまもいらっしゃいます。
フルメンテナンス契約ですので、当社にて責任を持って設備の維持管理をおこないます。
定期点検・緊急点検、薬品補充、水質分析、ポンプや計器類、膜の交換など、すべて含まれておりますので、お支払いいただく保守管理費用以外に追加で費用を請求することは基本的にございません。
ただし、法定耐用年数15年を経過した場合には、水槽本体などお客様ご費用での更新となります。
上記フルメンテナンス範囲の場合につきましては、フルメンテナンス費用にて対応させていただきます。
プラント異常で停止した場合は、自動的に上水道のバックアップに切り替わりますので、施設内で断水は発生しません。
異常発生の警報が当社の監視センターへ発報され、メンテナンス員が復旧に伺います。
地下水(井水)膜ろ過飲料化システムをご導入いただくことにより、一定規模以上の施設の場合は水道法上の「専用水道」となるため、水道法に定められた項目・頻度の水質分析を地方公共団体の機関または水道法第20条の登録を受けた者に委託して実施する必要があり、基本的には毎月水質検査を実施します。
その他、毎日の簡易水質検査も必要になります。
プラントを稼働させるためには電気が必要です。
停電時にもプラントを稼働させるためには、①お客様の非常用電源回路から受電する、②プラント専用の非常用発電機を設置する、の2つの方法があります。
オプションではございますが、自家発電装置を設置することも可能です。
井戸・配管等が壊れていないこと、電気が確保されていることが条件ですが、災害時等においてもご利用いただけます。
2016年に発生した熊本地震では、震度6強の揺れに見舞われた熊本市内に6件のプラントが導入されていましたが、上水道が断水する中、プラントに損傷はなく稼働した実績がございます。
上水道も使用し、地下水や工業用水と上水道で2元給水の体制を構築し、システム異常を検知した場合は上水道に自動的に切り替わる仕組みとしておりますので、平常時から使用します。
地下水や工業用水優先供給の制御を組みますが、上水道は配管内の停滞水防止のため、1日に1回は強制的に通水させます。
中空糸膜と呼ばれる微細な穴が開いているフィルターでろ過処理し、菌類やウイルス類まで物理的に除去します。
ろ過膜には目の粗い順にMF膜、UF膜、RO膜といった種類があります。
水質に応じて膜は選定しますが、当社標準仕様ではUF膜にて設計します。中空糸と言われるストロー状のフィルターが束になっており、ストローの側面にある0.005μmの非常に微細な穴に水を通すことで懸濁物質などが固液分離されます。
またRO膜は逆浸透膜と呼ばれ純水をつくる時などに用いられます。仕組みは少し複雑ですが、水分子以外を通さない特殊な膜です。
一定規模以上の施設では、飲用水としてご使用いただく場合は専用水道の扱いになり、保健所への申請が必要です。
また、管轄行政によって届出の有無、内容は異なりますが、保健所、水道局、下水道局、環境局などへの届出が必要になります。
各種行政に対しての申請業務は、基本的には当社で代行しております。
まずは、お客様の所在地と上水道使用量(水道料金)を教えてください。
また、井戸をすでにお持ちであれば、水質検査結果や揚水試験の結果が必要です。もしお持ちでない場合は、当社で近隣の井戸情報や地層の状況などの事前調査をおこないます。
事前調査の結果、地下水の出る可能性が低い場合は、ご提案を辞退させていただく場合もございます。
管轄行政によって届出の有無、内容は様々で、揚水量の規制や大きさの規制、本数の規制などがあります。
行政には当社より都度確認をおこないます。
高度経済成長期には井戸の過剰揚水による地盤沈下の問題が発生しました。
当社では井戸掘削時に全国さく井協会の「さく井工事施工指針」に基づき揚水試験を実施し、井戸の能力を検査します。その結果から水道法設計指針に則った適正揚水量の範囲内で地下水をくみ上げますので、地盤沈下は発生しません。
また、井戸内に電極を設置し、ある水位まで地下水が下がった場合に汲み上げを止める制御、また井戸内に水位センサーを設置して常に井戸水位のモニタリングもおこない、地盤沈下が起こらないよう対策をしています。
必ず出るわけではありません。岩盤などエリアによって水量が得られない場所もございます。
当社で蓄積した情報により水が出る確率を上げており、水が出る地区でご提案いたします。
当社が井戸掘削前に水が出ると判断できた場合にも関わらず、出なかった場合には、当社の費用負担にてご辞退いたします。
深井戸の地下水が枯渇するケースは少ないと言われております。
もともとたまり水から採取している場合や水量が少ない場合には枯渇するケースもございます。
また地震等により水脈が変わり、水が出なくなるといったケースも少なからずあります。
井戸掘削時には揚水試験をおこない、井戸の能力を確認します。試験の結果、将来的に枯れる可能性が高い井戸の場合は、プラントは設置せず当社費用にて撤退いたします。
当社が提案させていただいている「深井戸」は、水量・水質・水温が年間を通して安定的であるという特徴がございます。
表層に近い浅井戸の場合は雨によって地下水の水量や水質が変わる可能性もありますが、深井戸から取水する場合はその可能性は低いです。
一般的に深井戸と呼ばれる井戸は20m~30m以深であり、粘土層などの不透層を有しております。そのため、雨水で汚染されることはほとんどありません。
その地域の地層の状況によって異なりますが、当社では100m程度の深井戸を掘削する場合が多いです。
地域によって取水深度が異なりますので、場所によって掘削深度は都度検討します。