地下水飲料化事業のパイオニアとして当社がこだわっているのは、安全性への徹底した配慮です。まず水源となるのは100m前後※まで掘り下げた深井戸です。地下深い水は、地層によるろ過や遮水作用などにより、地表からの汚水や生活用水の影響を受けにくいと言われています。当社のプラントでは、この水を砂ろ過(前処理)で通常の飲料水レベルまで浄化し、さらに膜ろ過処理を施すことによって病原性大腸菌O-157や病原性原虫クリプトスポリジウムなどを除去します。
また、プラント導入後も水質監視システムによって24時間365日異常がないかチェックしています。万一、不具合が起きれば、公共水道のみの供給に自動で切り替わるとともに、メンテナンススタッフが調整作業に当たります。
※掘削深度は地域ごとに異なります。
お客様への具体的なご提案をさせていただく前に、良質な地下水を豊富に得られるかどうか、入念な情報収集および事前調査をおこなっています。納入実績1,300件を超える当社だからこそ、蓄積された地下水の豊富なデータとノウハウで判断することが可能です。(事前調査の結果、ご提案が困難であると判断した場合には、ご提案を辞退させていただくことがございます)
万一、井戸を掘削した際に、ご提案した条件を十分に満たせないようであれば、井戸掘削に係る工事費を当社が負担するため、お客様の費用リスクは原則ございません。
当社では原則として、水量が豊富な不透水層以深の地層より取水しています。また、井戸掘削時には揚水テストを実施し、「限界揚水量」を調べることによって、適正な取水量を決定しており、水枯れリスクを軽減しています。
「水の惑星」と呼ばれる地球には、約14億k㎥の水が存在すると見積もられています。しかし、そのほとんどは海水であり、淡水はわずか2.5%にすぎません。さらに淡水のほとんどは極地の雪氷であり、地下水は0.76%、河川や湖沼などの表流水は0.01%にすぎません。
地球の生命を育み、私たちの生活に欠かせない偉大な水ですが、私たちが使える水資源は非常に限られた希少なものなのです。
地下水の揚水規制は、各自治体の条例などで定められています。当社ではそれらの規制を遵守することはもちろんですが、独自のデータやノウハウを活かして地層や地下水の状態を調査し、取水しています。
適切な地下水利用は健全な水環境の保全に貢献するとも言われています。
一般的に使用される中空糸膜は、側面に無数の超微細孔があるストロー状の細い糸で、これを9,000本~25,000本束ねて筒の中に入れたものが「膜モジュール」です。この膜モジュールに圧力をかけた水を流すと、水の中に混入している粒子や細菌は小さな穴を通ることができず、除去される構造になっています。食中毒の原因となるO-157やクリプトスポリジウムなども取り除かれ、除菌された水だけが膜モジュールの中を通ります。一方、水に溶解しているミネラル分は除去されず通過します。
自家発電装置や予備発電装置があれば、基本的にはその電力で地下水のくみ上げやろ過が可能です。東日本大震災では発電機による非常電源でシステムを稼働させ、水を確保された導入先が多くありました。当社では非常用発電機の販売もおこなっておりますので、併せてご提案させていただくことも可能です。