文字通り井戸を掘ることですが、一般的にさく井機械等を用いて、さく孔、さく井を行う工事のことをいいます。
井戸の種類は大きく分けて浅井戸と深井戸があり、30m以深のものを深井戸といいます。
井戸掘削方法には下記のようなものがあります。
パーカッション式 | 砂利や玉石層などの未固結な地層に適しているが、硬質岩盤には不適 |
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ロータリー式 |
未固結堆積層・岩盤など比較的適応地層が広いが、玉石層にやや不適 |
ダウンザホールハンマ―式 | 特に岩盤(軟岩~極硬岩)のような固い地層に強いが、未固結層・崩壊層には不適 |
このように掘削したい場所の地層などを事前に調べ、どの方法で掘削するのが適しているのかを判断します。
井戸というと昔ながらのつるべ井戸を思い浮かべる方もいらっしゃると思いますが、実はコンパクトなものです。
井戸を掘削し、粘土層や砂層、砂礫層などの中で水の通しの良い砂礫層(帯水層)にスクリーン(穴の空いたパイプ)を設けて地下水が井戸の中に入ってくるようにします。その井戸内の地下水位の下に井戸ポンプ(水中ポンプ)を設置し、地上にくみ上げる構造になっています。
井戸マンホール |
井戸設備が収納されているスペース。 |
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圧力計 |
配管内の圧力を表示する機器。 |
手動バルブ |
流量を手動で調整する弁。 |
水位計 |
井戸内部の水位を測定する計器。 |
復帰電極 |
ポンプ停止後、井戸水位が回復した際にポンプを再稼働運転させる信号を送る機器。 |
渇水電極 |
井戸水位が低下した際に、ポンプが停止する信号を送る機器。 |
吐出口 |
井戸ポンプの口径。 |
井戸ポンプ |
井戸水を揚水させる機器。 |
ケーシング |
取水したい帯水層以外の深度に配置する井戸材料で、必要以外の地下水が流入出来ないように無孔状態(穴が開いていない)となっている。 |
遮水 |
他帯水層からの地下水の流入を防ぐ為の材料。 |
ストレーナー |
取水したい帯水層の深度に配置する井戸材料で、有孔状態(穴が開いている)となっている。 |
砂利 |
井戸内部に地下水以外の物質が流入しないよう濾過させるための材料。 |
井戸は地震の影響を受けにくいことが過去の震災で実証されており、井戸の利用が注目されています。
当社には全国で2,000本以上の掘削実績があり、蓄積したデータとノウハウで良質な井戸を適正な管理のもとで掘削します。
地下水(井水)膜ろ過飲料化システム設置のための井戸掘削の他、井戸だけの掘削依頼、災害用井戸、なども承っております。
地下水脈に負担のかからない揚水をおこなうため、井戸掘削完了後の揚水試験により、限界揚水量を算出します。実用時には原則として限界揚水量の70%にて揚水をおこない、くみ上げ量や地下水水位など適正な管理のもとでくみ上げています。
調査
・地下水脈調査(地質、取水深度) ・水質調査
法令確認
・地下水揚水に関する条例、規制の確認
現地調査
・機器の設営、搬入ルート、付近障害物の確認
工事着工
井戸孔内には、地質や原水水質により、揚水量低下を招くことがあります。当社では地下水を末永くご利用いただくため、井戸カメラを使った診断や井戸洗浄、井戸の修繕などもおこなっております。